うつ病や摂食障害と腸内環境の関係【メカニズムと対策法】

精神(メンタル)改善

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うつ病や摂食障害と腸内環境の関係【メカニズムと対策法】

ご存じの方も多いと思いますが、腸内環境とうつは大きく関係しているんです。

便秘がちな方は、腸内環境が悪いためうつや過食が起きている可能性があります。

そもそも腸内環境が悪いとなぜうつ病や摂食障害、過食に影響するのか

そのメカニズムと対策法をお伝えしていきます。

なぜ腸内環境がうつや摂食障害、過食に影響するのか?

 

腸内環境がうつ病に関連する、という根拠は研究結果がベルギーの科学者チームによって発表されています。

 

腸内細菌は人の精神的な健康に影響を及ぼす可能性があり、うつ病に関連すると考えられるとの研究論文が英科学誌ネイチャー・マイクロバイオロジー(Nature Microbiology)に発表された。

今回の研究を行ったベルギーの科学者チームは、多種多様な腸内細菌が脳に有意な影響を及ぼす化学物質を生成する可能性があると考えている。腸内細菌の中には、心の健康とプラスまたはマイナスに関連する数種類の微生物が含まれているという。

「フランドル腸内細菌叢(そう)プロジェクト(Flemish Gut Flora Project)」として知られる実験では、1000人以上のうつ病データと便サンプルを分析した結果、うつ病患者の体内で2種類の細菌が「恒常的に不足」していることが明らかになった。この結果は、患者が抗うつ薬を服用している場合でも当てはまった。

この2種類の細菌群、コプロコッカス属(coprococcus)とディアリスター属(dialister)は抗炎症特性を持つことが知られている。

うつ病では、神経炎症が重要な役割を果たすことも知られている。そのためわれわれは、これら二つが何らかの形で関連するとの仮説を立てている」と、ラース氏は説明した。

引用:AFP BBnews

 

簡単に言うと

腸内細菌には、幸福感やポジティブな思考をつくるセロトニンなどの神経伝達物質を合成する働きがあり、

腸内環境が悪いと、これらがうまく合成できず、うつになりになりやすいということです。

そして、うつ患者はこの細菌が常に不足しており、抗うつ剤を飲んでもそれは変わらないという事です。

 

つまり、腸内環境が悪いとセロトニンが作られにくくなるため、

うつになりやすくなるという事です。

うつになると過食や拒食にもつながりますので、

摂食障害にも大きく関係します。

 

【セロトニンについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください】

 

 

腸内環境とは

そもそも、腸内環境って何?って方のために簡単に説明をしていきます。

 

私たちは生きていくために食事から栄養を摂っています。

必要な栄養分が小腸から体内に取り込まれ、

食べかすや、不要になったものが便として排出されます。

 

便の主な成分は水分です。下痢や便秘で水分量は異なりますが、健康な状態で8割が水分だそうです。

残りの2割が「食べ物のカス」、「はがれた腸粘膜」、「腸内細菌」となっています。

 

この腸内細菌は便1グラムあたりに1兆個も含まれ、その細菌の種類は人によって異なります

そして、腸内環境は、腸に棲みついている腸内細菌によって左右されます。

 

【腸内細菌の種類】

  • 人に良い影響を与える善玉菌
  • 人に悪い影響を与える悪玉菌
  • 善玉菌と悪玉菌のうち優勢な方へなびいて働く日和見菌

善玉菌が優勢に働いている状態が「よい腸内環境」または「腸内環境が整っている状態」となります。

良い働きをする善玉菌、悪い働きをする悪玉菌の勢力次第で、腸内の健康状態は日々変わっていきます。

参考サイト:長寿ネット

 

上記の通り、

人に良い影響を与える腸内細菌、つまりは善玉菌がセロトニンの合成にかかわっているため、

善玉菌を増やし、腸内環境を整えることがうつ病やうつに関連した摂食障害には有効だという事です。

ではなぜ、悪玉菌が増え、腸内環境が悪くなるのか、簡単に説明していきます

 

悪玉菌が増え、腸内環境が悪くなる原因

悪玉菌が増える主な原因

①過度なストレス

②食生活の乱れ、便秘

①過度なストレス

これはうつ病や摂食障害にかなり関係がありますね。

長期間ストレスを受け続けることで自律神経が乱れ、

その結果として腸内の悪玉菌が増加してしまうのです。

 

【自律神経についてはこちらの記事で詳しく解説しています。】

季節の変わり目に、うつ症状や過食が、特にひどくなる方の原因と対策法7選

 

そして、ストレスをためないために、ストレス対策を行ってみてください。

ストレス対策一覧

 

②食生活の乱れ・便秘

肉を中心とした高たんぱく・高脂質の食事が悪玉菌を増やします。

悪玉菌にとって、タンパク質は最高のエサの1つです。

 

セロトニンの原料となるトリプトファンを摂るために、

タンパク質を意識して摂るようお勧めしていますが

タンパク質はたくさん摂りすぎると過剰摂取により体に吸収されず、

悪玉菌によって有害物質に代えられてしまいます。

 

【タンパク質の必要性に関しての記事はこちらです】

 

また、低糖質ダイエットも腸内環境を悪くしてしまう原因です。

何事もほどほど、適量が大事だという事です

 

そして、②は過食がダイレクトに関係しますね。

過食が続くと腸内環境が悪化し、便秘になりやすくなります。

便秘が続くと腸内環境がさらに悪化するため、

便秘が治りにくくなるという悪循環に陥ります。

 

また、過食をすることで下剤を服用している方もいると思いますが

下剤は便秘の根本的な解決になりません。

 

下剤は大腸に刺激をあたえ、便を促すだけなので、腸内環境はそのままです。

また、長期の使用で耐性ができ、かえって便秘になりやすくなります。

 

うつや摂食障害によるストレスや、

過食と下剤の乱用によって悪玉菌が増えやすくなることはお分かりいただけたと思いますが

悪玉菌が増えると、うつ以外にどんな影響があるかも簡単にお話していきます。

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