拒食症とうつ病の母が入院をしてから克服するまで

ひきこもり

摂食障害(拒食症)と重度のうつ病の母が入院をしてから克服するまで

ご家族がひどい摂食障害やうつ病、もしくはご自身がひどい症状で入院を考えている方。

私の母は拒食症と重度のうつ病で、10年以上家にひきこもっていました。

その母が倒れたことがきっかけで入院をしたのですが、入院をしたことがきっかけで克服することができました。

同じ病気を患った私ですが、病気を患う家族をもつ立場でもありました。

今回は病気の家族を持つ身内の目線で、母が克服するまでを書いていきます。

すこしでも参考になればうれしいです。

母の症状と入院までの経緯

簡単に、母がどんな状態で、なぜ入院に至ったのかを簡単に説明させていただきます。

母は、私が物心つく頃からおそらくうつ気味ではあったのですが、普通に生活を送れる範囲内ではありました。

おそらく私が10歳の頃に引っ越しをしたことがきっかけで、家に引きこもりがちになりました。

決定的な出来事は祖母が認知症を患い、介護の後他界したことです。

それから食事はとらず、家からまったく出ることもなくなり、家事もせず、お風呂にも入れず、おかしなことを口にすることが増えました。

はじめは介護疲れだと思いましたが、何年も食事をまともに取らないため、体はガリガリに、まともに立ち上がることもできません。

家族は皆心配し、病院へ連れていくこと、食事を摂るよう促しますが本人は一切受け入れませんでした。

行政にも相談をしましたが、本人が嫌がる限り何もできず家族は途方に暮れていました。

ですが、食事を摂らなければ体に限界が来ます。ある冬の寒い日、母親は震えて意識を失いました。

拒食症は当然ですが、命の危険があります。

それから低体重、低体温で『このまま意識が戻らない可能性があります』とお医者さんに言われたときは

【もっと早く、無理やりにでも病院へ連れて行けばよかった】と心から後悔しました。

私の母は年も歳でしたから、体力的にもそういった危険が増したと思いますが、もしもご家族が食べることを拒み続け、やせ細っているのであれば、命の危険があることを忘れないでください。

幸い私の母はなんとか意識が戻りましたが、数日間は本当に危険な状態でした。

入院生活

危険な状態から何とか持ち直し、全身のあらゆる検査が行われました。その後、救急病院から大学病院の精神科へ転院になりました。

はじめの数日は入院を嫌がり、何度も病院から抜け出そうとする母を、家族の同意のもと、ベットで拘束されます。

その光景は本当に見ていてつらかったです。

 

数日すると薬や注射の影響で落ち着きを取り戻し、毎日の検査、検診を行いながら、食事や薬の管理が始まります。

長らく食事を摂っていなかった母は、体の栄養状態も良くなかったため、点滴を行いながら。流動食からスタートしました。

そこからゆっくりと時間をかけ、普通の食事へと戻していき、食事がとれるようになってから運動や、寝たきりで筋力も弱っていたため、歩く練習などを行っていきます。

そういった生活が3か月程度続きました。

 

3か月後、母は見違えるほど元気になりました。

家族のみんなが驚いたほどです。

しっかり3食食事を摂り、意欲的に買い物や運動を行い、笑顔でほかの入院患者さんと話せるほどまでに回復しました。

そんな母を見たのは10年ぶりくらいです。

正直私は、精神科に入院させるということに抵抗がありましたし、

入院をしても大きな変化もなくあまり意味がないと思っていたのですが、こんなに変わるならもっと早く入院させればよかったと思いました。

退院後

元気な母が自宅に戻り、しばらく平和な日常を送っていました。

この先は安心だと家族全員が思いましたが、やはり、そんなにうまくはいきませんでした。

 

病院にいれば毎日決まった時間に食事が出てきます。薬もきちんと飲んだか看護師さんが確認してくれます。

運動を声がけしてくれる人や、話し相手もいます。

ですが、自宅で日中ひとりで過ごす母に、そのようなサポートはありません。

次第に食事を摂ることも、薬を飲むこともやめた母は、あっという間に元の母に戻ってしまいました

わずか半年で再入院へ

薬と食事を摂らない母は見る見る間に前と同じ状態になり、再入院になりました。

同じ病院へ再び入院したため、入院生活は同じです。

1か月程度でまた元気な母になり、退院となりました。

前回は薬を飲むことと、食事を摂ることを勝手にやめたため、再発したので、退院後はそうならないよう、デイサービスを利用し、週に1度自宅で母の様子を見てもらうことになりました。

再々入院へ

母が退院してしばらくは、本人も入院を繰り返さないよう努力をしていました。

ところが、私の初めての出産がここでありました。

私は初めての出産でかなりナーバスになり、いろいろと心配しすぎる母にイラつき、当たることが増えました。

これで、母は自信を失い、頑張る意欲もなくし、薬を飲むことも食事を飲むこともやめ、再々入院となりました。

原因を解決すること

今回は別の大学病院への入院になり、基本的な治療方針や入院して行われることは変わらないのですが、新たに電気治療を取り入れることになりました。

家族皆、その電気治療の知識がなかったため、少し不安でしたが、他に方法もないのでお願いしました。

今回も1か月ほどで元気な母に戻りました。

そして、母ももう二度と繰り返したくないと意欲を見せていました。

 

今回の入院に関して、私の妊娠、出産が原因ではあったため、かなり責任を感じてはいたのですが、

やはり日常の嫌なことに対応できず、入院に至るまで病状が悪化してしまう状態は健康とは言えないと思いました。

具合が悪くなるきっかけ

母が入院するほど具合が悪くなったきっかけを考えてみました。

【入院までのきっかけ】

  • 母が薬を勝手に飲むことをやめる理由は、眠くなるので家事ができなくなり、家族に迷惑をかけてしまうからでした。
  • 今まで食事を摂らなかった理由は、引きこもっている自分が食事を食べてはいけない、という理由でした。
  • 私が妊娠、出産したことで、母親として何かしなければいけないプレッシャーや、心配事や不安が次々にあふれ出し、すべてを私にぶつけてしまったこと。それにより私から責められ【自分はダメな母親だ】と自信をなくしてしまうことでした。

 

そこで、私は母親の根本的な原因を考えてみました。

  • 昔から恐ろしいほど自分に自信がないこと。
  • ものすごくネガティブで心配性であること。
  • 人目ばかりを気にしていること。
  • 自分の意見に全く自信持てないこと
  • 家族に迷惑をかけてはいけないという気持ちが強すぎること

なぜ母親がそうなってしまったかは私にはわかりませんし、そういったことは関係ないと思っています。

くわしくはこちらの記事をご覧ください。

トラウマや過去に縛られることはやめる

 

大きな理由は自尊心、自己肯定感が低いことです。

自分に自信が持てないために【自分は不要な人間】⇒家族迷惑をかけないように生きなくてはと思います。

また、自分に自信が持てないために、少しのことで不安や心配事が発生し、家族に依存をしてしまいます。

とりあえず、自己肯定感を高めることが重要だと思いました。

 

家族の対応を変える

それから、父と、妹にもお願いをし、母の行うことできるだけ否定せず、ほめてあげること、そして心から喜んでほしいと伝えました。

私もできるだけ母に感謝をし、母が元気なだけで家族は幸せなんだという気持ちを持ち、接するようにしました。

妹は近くに住んでいないため、あまり多くのことはできませんでしたが、父は母と一緒に2週間に一度病院へ付き添ってもくれました。

家族全体の雰囲気がとてもよくなりました

 

 

本人にも努力をしてもらう

そして、本人にも、少しづつで良いのでと、自己肯定感を高めてもらえるように、自分が行ったことを毎日振り返り、ほめるようにしてほしいとお願いしました。

具体的な方法はこちらです。

自分をほめる練習

それからもちろん、すぐに良くなったわけではありませんが、本人の【もう二度と入院したくない】という強い気持ちと、家族の強い支えで、母が入院することはなくなりました。

今でも元気に生活しています。

 

私が思う入院のメリットとデメリット

精神科へ入院しても気休めでしかないと思っていた私は、入院して変わった母を見て本当に驚きましたし、入院をして良かったと思いました。

ただし、根本の原因が改善していなければ入退院を繰り返します。これがデメリットです。

ですが、根本の原因を改善するにも、本人の健康と意欲がなければ進みません。

入院することで体の健康は当然改善されます。

心の健康も一時的ではありますが回復します。

それによって、原因の改善対策がスムーズに行えました。

 

これが入院する前の状態でしたら、母はすべての方法を拒否していたと思います。そんな気力も意欲もないからです。

結果的には入院をしたことが、母の克服のきっかけになりました。

私たち家族にとって、入院したことが良い方向へ進みました。

まとめ

これはあくまで私たち家族の例ですので、すべての方に当てはまるとは思いません。

ですが、命の危険がある場合は目をそらしてはいけない問題です。

そして、入院だけではなく、家族の理解、家族の協力もやはり大事です。

すこしでも私たち家族の体験が参考になればうれしいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました