うつや過食の原因は低血糖症(血糖値スパイク)かもしれません

身体改善

うつや過食の原因は低血糖症(血糖値スパイク)かもしれません

血糖値と聞くと、多くの方が糖尿病を連想されると思います。

糖尿病ももちろん怖い病気ですが、低血糖症(血糖値スパイク)もまた、

恐ろしい病気です。

 

身体のダメージはもちろんですが、

こころの不調にも大きくかかわってきます。

 

以前、血糖値が不安定になると過食衝動が起きやすくなる、といったお話しをしました。

その過食の原因は血糖値が関係しているかもしれません

 

その時は主に、血糖値と過食の関係をメインにお話ししました。

 

今回は、血糖値にまつわる症状を整理しつつ、

なぜ、血糖値がうつやメンタルの不調とかかわって来るのか、

そして低血糖症(血糖値スパイク)になるとどんなことが起こるのか、

症状や原因、対処法についてもお話していきたいと思います。

 

血糖値にまつわる病気の整理

血糖値、糖尿病、低血糖症、血糖値スパイク・・・

いろいろな名前が出てきて混乱する方もいると思いますので

ここで簡単に整理をしたいと思います。

 

●血糖値とは

血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことを言います。

通常は食後、緩やかに上がって、緩やかに下がり、

3~4時間後に空腹時とだいたい同じ値になります。

 

【血糖値にまつわる病気】

①糖尿病

なんらかの原因により、インスリンが働かなくなり、

血液中を流れるブドウ糖が増え、血糖値が高くなる病気です。

インスリンは膵臓から出るホルモンで、血糖を一定に保つ働きをしてくれます。

 

血糖値が高い状態を何年も放置すると、血管が傷つき

将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、合併症につながります。

 

 

②血糖値スパイク(食後高血糖)

食後の血糖値が急激に上昇する状態のことで、

別名食後高血糖とも呼ばれます。

 

急激に上がりすぎた血糖値が、反動で急降下し、

尖った針のように急上昇と急下降を繰り返すので、

「血糖値スパイク(針)」と呼ばれます。

 

③低血糖症

血糖値をコントロールできない状態の事を言い、3パターンあります。

A 食後に血糖値が急激に上がって空腹時を下回るまで急激に下がる

B ずっと低い値で推移する。

C 乱高下を繰り返す。

 

AもしくはA+Cが血糖値スパイクです。

ここでは、低血糖症(血糖値スパイク)といった表現でお話を進めていきます。

 

参考サイト

糖尿病情報センター

日経ヘルスアップ

 

低血糖症(血糖値スパイク)が起こるしくみ

過食や、炭水化物や甘いものを沢山食べることで、急激に血糖値が上がります。

急上昇した血糖値を下げるためにインスリンが過剰に分泌されるのですが、

過剰なインスリンの働きで、血糖値は急降下してしまいます。

 

参考:タニタの健康応援ネット からだカルテ

 

血糖値が急降下するとそれを解消しようと甘いものや炭水化物を求めます。

これが過食の原因に繋がります。

 

そして、糖の多い物を食べることで

再び血糖値が急上昇し、悪循環に陥ります。

 

この悪循環を放置していると
インスリンを分泌する膵臓が弱り
糖尿病へ移行するリスクが高まります。
この危険を防ぐためにも、早めの対策が必要です。

 

低血糖症(血糖値スパイク)になると起こること

 

低血糖症(血糖値スパイク)は

一般的な健康診断では、空腹時の血糖値しか調べないため見逃されやすく、

放置すると糖尿病になりやすくなるため、隠れ糖尿病予備軍とも呼ばれます。

 

低血糖症(血糖値スパイク)になると起こること

メンタルや、生活する上で困るあらゆる不調が起こる

血糖値の急上昇時には強い眠気が起こり、

急降下時には強い空腹感、イライラ感、集中力や判断力の低下を引き起こします。

そのため、

・食後に強い眠気を感じる

・感情の起伏が激しくなる

・イライラしたり、怒りっぽくなる

・倦怠感や、無気感でやる気が起きなくなる

・漠然とした不安に襲われる

・落ち着きがなく、忘れっぽくなる

・頭痛が頻繁に起こる

と言ったことが起こります。

 

これらの症状がいくつか当てはまる方は

低血糖症(血糖値スパイク)の可能性があります。

 

過食や肥満につながる

過食等で急上昇した血糖値が一気に下がると、

再び血糖値を上げようと甘いものや炭水化物などの

糖が多く含まれたものを求めるようになります。

そのため、それらを多くとることが過食や肥満につながります。

 

糖化が起こる

血液中に余った糖が体内の組織や細胞にたまり「糖化」といった現象がおこります。

糖化が進むと、老化や、骨粗しょう症、白内障、認知症といった病気の原因になります。

 

心筋梗塞や脳梗塞などのリスク上がる

急激な血糖値の上昇が有害物質の活性酸素を発生させ、血管を傷つけます。

その結果動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすリスクが上がります。

 

放置することで糖尿病に移行・重症化

先ほども触れましたが

低血糖症(血糖値スパイク)で血糖値が不安定な状態を放置をすると、

インスリンを分泌する膵臓が弱り

糖尿病へ移行する危険があります。

認知症のリスクも高まる

インスリンの過剰分泌が

アルツハイマー型認知症の原因とされる「アミロイドβ」(脳の老廃物)の蓄積を促し、

認知症を進行させるリスクが高まります。

 

がん細胞を増殖させ、発症させる危険性も

インスリンには細胞を増殖させる働きがあるため、

過剰分泌はがん細胞を増殖させて、がんの発症につながる危険性があります。

 

このように、低血糖症(血糖値スパイク)は

メンタルの不調はもちろん、気が付かないうちに全身の病気を招く怖い症状なんです。

 

参考サイト T-PEC

 

低血糖症(血糖値スパイク)でメンタルが不安定になるしくみ

では、なぜ、低血糖症(血糖値スパイク)でメンタルが不安定になるのでしょうか。

 

まず、炭水化物や甘いものを大量に食べることで、血糖値が一気に上がり、

それを下げるためにインスリンが過剰分泌され

その働きで一気に血糖値が下がる、というお話は先ほどしました。

 

血糖値を下げるホルモンはインスリンのみなのに対し、

 

血糖値を上げるホルモンは

グルカゴン、アドレナリン、ノルアドレナリンなどの、

数種類のホルモンが分泌されます。

 

この、グルカゴン、アドレナリン、ノルアドレナリンと言ったホルモンが

メンタルに大きくかかわってきます。

 

これらのホルモンは、神経伝達物質と呼ばれ、

適度な分泌であれば、やる気や意欲につながるのですが、

過剰に分泌されると

イライラしたり、怒りっぽくなったり、不安が増すようになります。

これが、メンタルが不安定になり、うつ状態になる原因です。

通常、血糖値はインスリンにより一定に保たれています。

血糖値が安定していることで、精神的にも安定し、やる気や集中力もアップします。

血糖値が不安定になることでメンタルも不安定になり、身体の不調も起こるのです。

 

そうならないためにも、普段の生活で血糖値を安定させることがとても大事なことなんです。

 

参考サイト 健康タニタ からだカルテ

 

血糖値が不安定になる原因

血糖値が不安定になる原因はたくさんあります

 

食べ過ぎ、飲みすぎ、早食い

一度に大量の糖が、短時間に体内へ入るので、血糖値が急上昇する原因になります。

 

強いストレスや睡眠不足

食事だけではなく、怒りや強いストレスがかかる事で

血糖値を上げるホルモン(グルカゴン、アドレナリン、ノルアドレナリンなど)が過剰分泌され、

血糖値の急激な上昇につながります。

 

また、睡眠不足になると血糖値の上昇を抑えるホルモン(インスリン)の働きが低下し、

血糖値が上がりやすい状態になることもわかっています。

 

その他の原因

運動不足、

アルコール、たばこ、コーヒーなどのカフェインの過剰な摂取

ビタミン、ミネラル不足といったことも血糖値が不安定になる原因です。

 

血糖値を安定させるには?低血糖症(血糖値スパイク)の対策法

血糖値を安定させるために大事なことは

血糖値を急に上げないような生活をこころがけることです。

 

食べる順番を『べジファースト』へ

糖質の吸収を抑える食物繊維の多い野菜などから食べはじめ、

次にタンパク質、最後に糖分の多い、ごはんやパンなどを食べるようにし

血糖値が緩やかに上がっていくようにします。

 

食前に水分をとる

空腹のまま食事を摂ると、ドカ食いの原因になります。

食前に水を一杯飲むだけでも、早食いを防ぐことが出来ます。

 

食事を抜かない

長い空腹は低血糖状態を作り出し、

次の食事の後、血糖値が急激に上がりやすくなります。

1日3食しっかり食べること、空腹時はナッツやチーズなどを食べ、

強い空腹感を作らないようにしましょう。

 

ゆっくりよく噛んで食べること

ゆっくりよく噛んで食べることで

血液中に、一気に糖が入ることを防ぐことが出来ます。

全ての食事で意識できれば良いですが、むつかしい場合は

甘いものや炭水化物を食べる際に、よく噛んで食べる様にするだけでも違ってきます。

 

低GI食品を優先的に摂るようにする

GI値とは食後血糖値の上昇を示す値のことで、

低いほど血糖値が上がりにくい食品という事になります。

例えば白米より玄米の方がGI値は低くなるので、

ご飯を食べるなら玄米にすると、血糖値は上がりにくくなります。

 

柑橘類やお酢を積極的に使う

柑橘類やお酢などに含まれる酢酸には

消化を遅らせる働きがあり、血糖値の急上昇を防いでくれます。

 

ネバネバ系の食品を食べる

オクラや納豆、山芋などのネバネバした食材も糖の吸収を遅らせ、

血糖値の上昇を緩やかにする働きがあります。

 

食べてすぐ寝ない

食べてすぐに寝てしまうと血糖値が高いままになり危険です。

 

食後に筋肉を動かす

血糖値の上昇は、食後すぐに筋肉を動かすことで糖が使われ、

インスリンの分泌が少なくすみます。

全身の筋肉のほぼ70%は脚の筋肉なので、短時間で効果的に血糖値を下げるには

食後にスクワットや階段の上り下りを行うと良いそうです。

 

おやつはナッツやチーズなど

空腹時にチョコレートなどを食べると、血糖値が一気に上がります。

おやつはナッツや、チーズなどに変え、

チョコレートなどの糖分を多く含むものを食べる際には

食後にゆっくりと食べる様にしましょう。

 

甘いものを食べたくなったら身体を動かす

空腹ではないけど、甘いものを食べたくなる時があります。

そんな時は、ナッツやチーズなどを食べても良いのですが、

その場でスクワットを行ったり、

散歩に出るだけで、気持ちがおさまりやすくなります。

 

摂食障害の方はできることから

過食を行うと、当然血糖値は急上昇し、

低血糖症(血糖値スパイク)の原因になるのですが、

過食をいきなりやめることはとても難しい事です。

 

まずは、過食が起きていない時、可能な範囲で上記の対策を行ってみて下さい。

 

それと同時にストレスとの向き合い方や

自分の感情と向き合うことを並行して行うことで

過食の改善が望めます。

 

これについては長くなってしまうので、

過食の減らし方』に詳しく書いています

 

 

まとめ

血糖値が不安定になると、うつ病のような症状が現れます。

もしも、今まで何をしても改善しない方は

低血糖症(血糖値スパイク)が原因かもしれません。

 

また、低血糖症(血糖値スパイク)の放置も、あらゆるリスクを高めます。

 

血糖値対策は、この先健康に生きるためにも、無駄にはならないことですので、

普段の生活の中に取り入れてみて下さい。

 

いきなりすべてを変えようとすると大変ですが、

食べる順番をべジファーストにしてみるとか、

食前に水分をとることなどは、気軽にできる対策法です。

まずは、自分に出来そうなことから始めてみて下さい。

 

血糖値について理解し、意識して行動するだけでも、体や心は大きく変わります。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました