【嫌われる勇気】とさんまさんが教えてくれた、克服に大事なマインド

ひきこもり

【嫌われる勇気】とさんまさんが教えてくれた、克服に大事なマインド

嫌われる勇気という本をご存じでしょうか。

大ベストセラーになった有名すぎる本なのでご存じの方も多いと思います。

 

私は摂食障害とうつ、ひきこもりを克服する上で

この本で紹介されている【アドラー心理学】の考え方に大きく影響を受けました。

 

アドラー心理学から学んだ事はたくさんあるのですが

今回はその一つである

【トラウマは存在しない】という考えについてお話していきたいと思います。

アドラー心理学の主張【原因論を否定】

嫌われる勇気では、

アドラー心理学の考えを唱える哲人と、

それを否定する青年の対話形式になっています。

 

青年の考えは、私たち一般人の考えを代弁してくれるので、

とてもわかりやすくお話が進んでいきます。

 

その中で

アドラー心理学は

原因論を否定し、目的論を主張しています。

 

それは、青年が体験したエピソードから、わかりやすく解説されています。

 

ある日、喫茶店で本を読んでいた青年は

通りかかったウエイターからコーヒーをこぼされ、洋服が汚れてしまいます。

その服が一張羅の物だったこともあり

カッとなって大声でウェイターを怒鳴りつけてしまいました。

 

青年はここで、

一張羅の服を汚されたという【原因】があったから、

カッとなって怒鳴りつけたんだという原因論を主張します。

 

普通はそうだと思いますよね。

青年の言っていることにおかしい事は何一つありません

それを、哲人は真っ向から否定します。

そして

【大声を出すという【目的】があったから、怒鳴りつけたのだ】

と言う驚きの反論をしてくるのです。

 

この主張を聞いた青年はとても驚いていましたが

私も同様に、驚きました。

 

そんなわけあるはずないと思いますし、

そもそも言っている意味が分かりませんよね。

 

続けて哲人は、ある例え話をはじめます。

 

その例え話はこうです。

 

母親と娘が大声で口論しているとき、自宅の電話が鳴り、

怒りの感情がのこったまま母親は電話に出るが、

相手が娘の担任の教師だとわかったとたん

母親の声色は丁寧なものに変化した、といった内容です。

 

これ自体は良くある話ですよね。

 

この例えから哲人は

怒りの感情は出し入れ可能な【道具】であり、

電話がかかってくれば瞬時にひっこめることも、

電話を切れば再び持ち出すこともできるものなんだと言います。

 

確かに!と私は納得してしまいました。

 

そして、そういわれてみると

同じ人間が同じミスをした時に、

自分の機嫌が良い時であれば、穏やかに受け流せますが

機嫌が悪い時は、怒りがおさまらず怒ってしまうことがあります。

 

これをアドラー心理学の考え方で解釈をすると

 

自分の機嫌が悪い時はイライラしているので

そのストレスを発散するという【目的】のために

ミスした人間を怒っているのだという事になります。

 

これを理解したとき、私は目からうろこが落ちた気分でした。

アドラー心理学の主張【トラウマは存在しない】

この、目的論が会話に登場したきっかけは

青年の友人が長年自宅に引きこもっているという話が出てきたためです。

 

青年の友人は、

外へ出たいし、仕事もしたい、自分を変えたいと頑張っていますが

家から出ようとすると、動機がはじまり、手足が震えるために出られずに苦しんでいるそうです。

 

彼は、両親との関係や、過去になんらかの【トラウマ】という(原因)があって

引きこもっているのだと青年は考えています。

 

哲人はこれに対しても

『彼は家から出たくないという(目的)があるから、

不安や恐怖を作り出して引きこもっているのだ』

という驚きの主張をするんです。

 

そしてさらには、

『外に出ることなく自室に引きこもっていれば親が心配し、注目を集めることが出来る。

腫れ物に触るように丁寧に扱ってくれる。

だから引きこもっているんだ』とトラウマ説を一蹴します。

 

アドラー心理学『トラウマは存在しない』私の解釈

この哲人の主張を聞き、どう感じたでしょうか。

 

私ははじめてきいたとき、

『病気に逃げているだけだ』と言われている気がして

『そんな問題じゃない!』と強い反発心を持ちました。

 

ですが、本を読み続けていくうちに、

アドラー心理学が本当に伝えたいことが見えてきます。

【トラウマは存在しない】からアドラーが伝えたいこと3つ

①過去の原因にとらわれていると前に進めない。

過去の【原因】ではなく今の【目的】を考える事。

⇒過去ではなく、今を生きろという事。

③大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである

 

それぞれを、私の解釈を交えながら深彫りしていきたいと思います。

①過去の原因にとらわれていると前に進めない

私の場合、このアドラーの教えを知るまで

自分がうつや摂食障害、引きこもりになった原因は

 

●母親が昔から重度のうつ病であったこと

●小学校時代にいじめに合っていたこと

 

この2点が原因だと思っていました。

 

そのために、

【わたしの人生は、母と過去のいじめのせいでめちゃくちゃだ】

と、母や、私をいじめた人たちを恨んでいました。

 

まさに、過去のトラウマ【原因論】ですね。

 

 

でも、この考え方では

治すために何をすればいいのかがわからないんです。

 

過去のいじめや、母が重度のうつ病のまま子育てした事実を変えることはできません。

 

下手すると、『私はこのトラウマのせいで一生病気のままなんだ』と思いかねません。

 

これがまさに過去の原因にとらわれていると前に進めない。】状態です。

 

②過去ではなく、今を生きろという事。

私がうつや摂食障害、ひきこもりであることを

過去の原因ではなく、現在の目的で考えてみました。

 

・ひきこもっているのは、外に出たくないという目的のため

・過食をするのは、嫌なことを忘れるという目的のため。

・摂食障害になっているのは、自分に自信が持てず、その苦しみから逃れるために、体重に執着しているため。

・うつになるのは、現実世界から目をそらすため。

 

このように分析しました。

 

さらにつきつめていくと

 

外に出たくない理由は

⇒太っているから⇒太った自分が嫌いだから⇒ありのままの自分を愛せないから

嫌なこととは何なのか

⇒他人と接すること⇒自分を肯定できないから他人とうまく付き合えない

痩せていないと自分に自信が持てないのはなぜか

⇒自己肯定感が低く、自分の良いところがわからないので、痩せていないといけないと思う

現実世界から目をそらしたいのはなぜか
⇒外へ出ると、自分はダメな人間だという事を実感しなくてはいけないから
⇒ダメな人間だと思うのは、自分を肯定する力がないから

 

結局のところ、私の場合は

自己肯定感が低く、自分に自信が持てないことがすべてでした。

そのため、人の批判に深く傷ついたり、

他人によって自分の感情や生活が左右されることに疲れたから

だということがわかりました。

 

すべてが自己肯定感が低いために起きているのだと思えば、

治すために自分が行う事は

【自己肯定感を高めることだ】とわかります。

 

原因論からいじめや、母のせいにしていたらこの結論にはなかなかたどり着けません。

 

今の目的は何かで考えれば、前に進むことができます。

これが、アドラーの言いたいことなんです。

 

もしかしたらアドラー心理学に詳しい方が見れば

この考え方も間違えているかもしれません。

 

ですが、

自分ではどうすることもできない過去のトラウマに縛られるのではなく、

現在の自分でどうにかできる問題で考えることが出来れば

前に進むことが出来ます。

わたしはそれで良いのではないかと思っています。

 

そしてわたしはよく、このブログで原因原因と言っていますが

便宜上【原因】という言葉を使っているだけで、

どれも『今の自分でどうにかできる問題』としてこの言葉を使っています。

 

自己肯定感についてはこちらの記事で詳しく書いています。

自己肯定感を高めることの重要性

 

③大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである

哲人はこのようにも言っています。

もしもあなたが原因論の住人になってしまえば、過去に縛られたまま、この先ずっと幸せになることができなくなります。

 

大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである

嫌われる勇気より

 

これを聞いて私が思い出すのは明石家さんまさんの生い立ちです。

明石家さんまさんの生い立ち

明石家さんまさんは、3歳で母親を病気でなくし、

さんまさんが小学校4年生の頃に父親が再婚したそうです。

 

その女性には連れ子がおり、

当時小学生だったさんまさんを徹底的に無視し、

我が子のみをかわいがっていたそうです。

 

寝静まったさんまらの隣の部屋で
酒を飲んでは

「うちの子はこの子(継母の連れ子)だけや…」

そんな発言を聞くたびさんまは壁つたいに聞いては
ベットで泣く日々を過ごしていた過去を持つ。

明石家さんまの生い立ち~義理母からのイジメに弟の焼死の壮絶過去

 

このエピソードを知った時、わたしはとても驚きました。

さんまさんがこんなつらい幼少時代を送っていることが想像すらできなかったからです。

 

ですが、それよりさらに驚いたことがあります。

 

それは、

 

そんな義理の母親に対し、

気に入ってもらうよう、諦めずに毎日面白いことを考え、

必死に笑わせるよう頑張っていたからです。

 

すごくないですか?

明石家さんまさんらしいエピソードではありますが、

こんな風にできることが、心の底からすごいと思ったんです。

 

私はこの話をさんまさんご本人から聞いたわけではないので、

本当の話かどうかはわからないのですが、

私自身が幼少期に同じ経験をしていたら、

心を病んでひきこもってしまったと思います。

 

私の高校時代からの友人で、

小さい頃に大人の男性にいたずらされた過去を持つ女性がいます。

それをけろっと話し、今までに心を病んだ経験もありません。

 

さんまさんの話や友人の話をを初めて聞いたときは

自分の弱さを認めたくないがために、

この人達は特別な存在で、わたしとは違う人種の人間なんだと、

深く考えないようにしていました。

 

でも、そうではないんです。

彼らと私の違いは明確でした。

 

私がさんまさんと同じ幼少期を体験していたら

継母の存在は受け入れず、死んでしまった母のことばかり思い出し、

自分は不幸だ、恵まれていないんだと悲観し、現実逃避します。

 

さんまさんの場合は、

継母が自分の母なのだときちんと受け入れ、

継母とうまくやっていく方法を考えて動いています。

現実を見て、現実世界で生きています。

 

先ほどの私の友人も同様です。

過去を振り替えず、今を生きている人です。

 

アドラーの言う

【与えられているかではなく、与えられたものをどう使うか】の通り、

 

与えられたものを悲観するのではなく、

与えられた現実でどう生きるか考えて動いている人達です。

 

哲人はこれを、

人間の強さや弱さではなく、解釈の問題だと言っています。

 

18度の井戸水を冷たいと感じるか温かいと感じるか。

過去にどんな出来事があったとしても、そこにどんな意味づけをほどこすかによって、

現在のあり方は決まってくるのです。

嫌われる勇気より

 

そして、哲人は最後、青年にこう言います

アドラー心理学は、勇気の心理学です。あなたが不幸なのは、過去や環境のせいではありません。ましてや能力が足りないのでもない。あなたには、ただ〝勇気〟が足りない。いうなれば「幸せになる勇気」が足りていないのです。

嫌われる勇気より

 

アドラーの言いたいことは、

過去にどんなことがあっても

誰でも変わることが出来るし、

誰でも幸せになることが出来るんだという事です。

 

まさに、勇気がもらえる言葉です。

 

アドラー心理学とさんまさんから学んだこと

ただし私は、過去にあったつらい出来事の影響を否定しません。

 

現実には、過去に受けたひどい経験から苦しんでいる方がたくさんいるからです。

 

アドラー心理学とさんまさんから学んだ私が言いたいことは、

過去に囚われて前に進めず苦しんでいるのなら、

今の目的に置き替え、前に進み

1日でも早く楽になってほしいという事です。

 

今の自分が楽になれるなら、過去の出来事なんてどうでも良い、そう思ってほしいんです。

 

最後に

この嫌われる勇気はかなりお勧めの本です。

 

今回はアドラー心理学の【トラウマは存在しない】ことをピックアップしていますが

アドラーの教えは他にもたくさんあり、

参考になるものばかりです。

 

また、このブログは嫌われる勇気を読んだ私の解釈です。

別の人が読めば、別の感想が出てくることでしょう。

 

アドラーの言うように、解釈によって物事すべては変わるものです。

 

私は何度もこの本を読み返していますが、

読み返すたびに、自分の今置かれている状況で解釈が変わってきます。

 

読んだことがない方は是非読んでみて下さい。

 

また、持っている方も読み返してみると新たな発見のある本です。

お時間があるときにでも読み返してみて下さい。

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