うつや摂食障害は甘えなのか否か。克服した私の考え

はじめに

うつや摂食障害は甘えなのか否か。克服した私の考え

自分ではうつや摂食障害であることを病気だと認識し、

克服するために頑張っていても、

他人から【そんなのはただの甘えだ】と言われると辛いですよね。

 

おそらく、うつや摂食障害の方、すべての人に経験があることだと思います。

今回はうつや摂食障害は甘えか否かという問題についてお話していこうと思います。

結論:うつや摂食障害は甘えではない

結論から言うと、わたしはうつや摂食障害は甘えではないと思っています。

なぜかと言うと、うつや摂食障害は心の問題だけではなく、

身体の不調からも起こる症状であり、自分の意志ではどうする事も出来ないからです。

詳しくお話をしていきます。

うつや摂食障害は心の問題だけではない

うつや摂食障害は【メンタルヘルス】というカテゴリに入ります。

メンタルヘルスと聞けばどうしても

心の病、すなわち自分の気持ち次第といったイメージがあり、

甘えだと思われがちです。

それは仕方がない事かもしれません。

 

ですが、実際うつや摂食障害は心の問題だけで起きているものではありません。

 

うつは、セロトニンという脳内物質が不足することで

無気力感やネガティブ思考、不安感を引き起こすことが原因です。

 

 

現に、精神科で処方されるお薬の中には、

セロトニンの生成を促す効果のあるものがあります。

 

うつがセロトニン不足から起きていることは明らかなんです。

 

過食も同様です。

人間の空腹感は血糖値が下がることで起きるのですが、

何らかの原因、

例えばダイエットや過食の繰り返しによって血糖値が不安定になり

急激に血糖値が下がることで強い空腹感を起こし、

糖質や糖分を身体が強く求めることで、過食が起きやすくなります。

 

これは、自分の意思とは関係なく身体が求めているものです。

 

冬季うつと呼ばれる、秋や冬になるとメンタルが不安定になる症状や、

季節の変わり目に体調を崩したり、メンタルが不安定になる症状も同様で

セロトニン不足や、自律神経が乱れることで起きています。

 

 

これからわかるように、メンタルヘルスと言っても、

心の問題だけで引き起こされている病気ではないのです。

 

風邪や他の病気と同様に、身体の不調で起きている立派な病気です。

決して甘えや、気持ちの持ちようなどでどうにかできるものではないんです。

 

どうしても眠い時、ある程度眠気をごまかすことはできても、

最終的には睡魔に勝てずに寝てしまいますよね。

これと同じことです。

 

身体が求めることを、自分の意志だけでどうにかすることは不可能に近いんです。

うつや摂食障害は誰にでもなる可能性がある現代病

私は、うつや摂食障害は、誰にでもなりうる可能性がある現代病だと思っています。

生活習慣が昔に比べ大きく変わっている

まず、その理由に生活習慣があります。

 

昔の人は朝起きて、太陽の下でよく動き、

ゲームやスマホなど行う事もなく、夜ぐっすりと眠りました。

そして、魚や豆腐、野菜をメインとした食事をたっぷりと食べ、

白米や小麦粉、お肉やケーキ、パンと言ったものを食べる機会も少なかったはずです。

 

例えばセロトニン不足は日光不足、栄養不足、運動不足、睡眠不足、

ストレス過多などが原因で起こります。

ストレス以外は、ほぼ生活習慣が関わっています。

 

また、お肉やパンなど、

食生活の欧米化によって昔の人に比べると腸内環境も悪くなっています。

腸内環境が良くないと、セロトニンの生成に悪影響があることもわかっています。

 

 

精製されていないお米やパン、お菓子や砂糖をたくさん食べることで

血糖値が急激に上昇し、不安定になりやすくなります。

 

自律神経の乱れも、睡眠不足や不規則な生活、ストレスなどが原因で起こります。

 

このように、現代人の生活習慣は、うつや過食が誘発されやすいんです。

 

同じストレスがかかっても、

昔の人に比べれば

現代人の方が断然

うつや摂食障害になる可能性が高いという事になるんです。

 

痩せている人がすばらしいという価値観

また、現代の【痩せている人は素晴らしい】といった価値観も

摂食障害が増える原因になっています。

 

巷には様々なダイエット方法があふれ、

痩せる必要がない人までダイエットを行っています。

 

ダイエットを行うと

食べたいものを食べることができないストレスに、常にさらされます。

 

食べてはいけないものが増えれば増えるほど過食のリスクも高まりますし、

間違った食生活や、リバウンドを繰り返すことで血糖値だけではなく、

身体を壊す原因にもなります。

 

痩せている人は素晴らしい

痩せていない人はダメな人間

この価値観は、痩せていない自分を認めることが出来なくなり、

摂食障害に陥りやすくなります。

 

些細なきっかけで誰にでも起こりうる例

私はYOUTUBEで『ミニマリストしぶ』さんの動画をよく見ています。

しぶさんはミニマリストとしてのライフスタイルを動画で紹介している方です。

 

 

このしぶさんですが、以前、引っ越しをきっかけに、

毎日投稿だった動画の更新頻度が減り、

一時的に動画投稿をお休みしたことがあります。

 

その引っ越し先というのが

以前の部屋に比べると狭く、日当たりの悪い、全体的に暗い印象の部屋でした。

その部屋に越してから無気力になり、更新頻度も減り、

5月病になったとの理由で動画投稿をお休みすることになったのです。

休みます

 

これは日当たりの悪い部屋で過ごすようになったことで

セロトニンの生成がうまくできなくなり、

うつ状態になったからだと私は思っています。

 

幸い、しぶさんは『新しい部屋はテンションがあがらない』ことに気が付き

すぐに引っ越したため、長期間休むことなく動画も再開され、

元気なしぶさんに戻りました。

 

動画を見た印象だけですが、

しぶさんはとてもストイックで、自分の意志をはっきりと持った

メンタルの強い方だと思われます。

 

それでも、日当たりの悪い部屋に引っ越しただけで

うつ状態になってしまうんです。

部屋が悪いことに気が付かず、長期間セロトニン不足が続いていたら

うつ病になっていたかもしれません。

 

このくらい、些細な原因、きっかけで誰にでもなる可能性がある病気なんです。

こころと身体、どちらも改善しなければいけない

先ほど、うつや摂食障害は身体の不調が原因で引き起こされる症状だと言いましたが

身体の不調を引き起こす原因の多くは、ストレスやこころの問題です。

 

例えば、職場や学校で嫌なことがあると、誰でも気分が落ち込み、

眠れなくなったり、食欲不振や、

食べることで嫌な気持ちを限らわす【ストレス食い】が起きたりします。

 

ほとんどの人はその問題が解決すれば、心も身体も元気に戻るのですが、

長期間強いストレスがかかり続けると、

睡眠や食事がまともにとれなくなり、

それによりセロトニン不足、血糖値異常、自律神経の乱れなどが

慢性的に起こるようになります。

それによってうつや摂食障害になってしまうのです。

 

これは、本人の性格も当然関係しています。

 

自分に自信が持てず、あらゆる場面で自分を肯定できない人や

ストレスを感じやすい性格であったり、ネガティブで人付き合いが苦手な人などは

些細なきっかけで思い悩みやすく、うつや摂食障害になりやすい人だとも言えます。

 

ですが、一度身体の異常が起こり、うつや摂食障害になってしまった場合、

気持ちだけで立て直すことはとても難しくなるのです。

 

それは身体と心、どちらも改善しなければいけなくなるからです。

どちらか片方の改善だけではあまり効果がありません。

 

例えば、セロトニン不足を解消しても、

もともとの性格がストレスを感じやすい人であれば

嫌なことが起こるたびに、セロトニンが不足し

うつ状態を繰り返すことになるかもしれません。

 

いくら性格を直し、ストレス食いをやめようとしても、

血糖値が不安定なままだと、過食は続きます。

食生活や、生活習慣も改善しなければ過食の改善は難しいのです。

 

そして、こころと身体のどちらも治すことは簡単ではありません。

 

自分の悪い所(性格)を治そうと決意し、すぐに治せる人がどれだけいるでしょうか。

数日やそこらで変えられる事ではありません。

時間がかかります。

 

さらに、自分では頑張りたいと思っても、身体がそれを邪魔するんです。

どんなに勉強をする気持ちがあっても、眠気に勝てない事と同じです。

身体の要求を前に、自分の意志だけではどうする事も出来ません。

 

本人ですら

『こんなこともできない自分は意志の弱い人間なんだ』

と自分を追い込んでしまいます。

 

さらに他人から

『ただの甘えだ』と否定されることで

誰かに辛さを打ち明けることもできず、孤独を感じていきます。

 

そしてだんだんと

『もしかしたら自分は甘えているだけなのかもしれない・・・』

と自分さえわからなくなってしまいます。

 

うつや摂食障害は、克服する上でメンタルを保つだけでもとても大変な病気なんです。

でも、甘えだと言う人の気持ちも理解はできる

冒頭でもお話ししたように

うつや摂食障害の方はおそらく全員

【そんなの甘えだ】という言葉に傷ついた経験があると思います。

私もたくさん傷つきました。

 

ですが、【甘えだ】という人の気持ちもわかるんです。

 

実際わたしは、摂食障害、うつ、ひきこもりといった経験をしたから

克服したい一心であらゆる情報を集め、こういった知識を得ました。

ですが、自分の身に降りかかった問題でなければ、

調べることはなかったと思います。

 

仮に、身近な人間がうつや摂食障害で苦しんでいたとして、

どんな病気か調べることはあっても、

ここまで必死に時間をかけて調べることはないと思います。

 

そして、知識がなければ当然

心の病気=心が弱い人の病気、意志の弱い人の病気

といったイメージが先行してしまうのは、むしろ自然なことのように思います。

 

それでも、家族や自分の近しい存在の方に

【甘えだと】思われることは、悲しく辛い事です。

それによって病気が悪化することもありますし、

克服のモチベーションが保てなくなってしまう事もあります。

 

全ての人に話す必要はありませんが、

そう思われることで自分の克服に影響が出るのなら

きちんと説明をするしかありません。

相手はただ、知らないだけだからです。

 

説明することが難しければ、このブログを読んでもらっても良いと思います。

 

ただし、説明をしたからと言って相手が必ずしも理解をしてくれるとは限りません。

それは頭に入れておいてください。

 

例えば、出産の痛みが相当なものだという知識はあっても、

実際に出産を経験しなければ、

どんな痛みなのか100%理解することはできません。

 

同様に、うつ状態がどんなにつらくて、過食衝動がどんなに強いものかは

体験をしてない人にはわからないんです。

 

うつや摂食障害の人ですら、

【次うつになっても必ず会社へ行くぞ】とか

【次の過食衝動は絶対にがまんするんだ】と

意志でどうにかしようと思う程です。

実際その状況になったら、

どうにもできない事を何度も経験しているにもかかわらずです。

 

これでは、経験したことのない人が意志でどうにかできる問題だと思う事も、

当然だと思いませんか。

 

そのくらい、自分の意志でどうにかできることだと誤解しやすい病気です。

 

それでも、『どうせ理解してもらえないから』とあきらめず、

大事な人や、身近な人に自分の気持ちを伝えることは

自分を守るためにも必要な事だと私は思います。

 

自分の気持ちを伝えずに誤解されている状態と

自分の気持ちを伝えたけど誤解されている状態では

自分の受けるストレスが違います。

 

それに、100%言いたかったことが伝わらなくても、

すこしでも何か伝われば進歩じゃないですか。

甘えているんじゃないんだという、

自分の意志を見せるだけでも、相手の見方は違ってきます。

 

何も伝えられずに、モヤモヤを抱えているよりずっと楽になるはずです。

 

相手に理解をしてもらうためではなく、

自分が楽になるためにも伝えてほしいと思います。

まとめ

うつや摂食障害が甘えか否か、当事者はとても苦しむ問題です。

 

ですが、甘えだという人を悪だと決めつけないでください。

ただ、知らないだけなんです。

知らないことは仕方のない事です。

 

どうでも良い人に言われる分には仕方がないと流しましょう。

どうでも良くない人にはきちんと説明しましょう。

 

私は、うつや摂食障害が甘えではないことを

わざわざ説明する必要がない世の中になってほしいと願っています。

そんなことなど気にせず克服に集中できるようになってほしいです。

 

それでも、少し前に比べれば改善されてきています。

これからも、もっとうつや摂食障害の誤解がなくなっていくよう

すこしでも貢献できればうれしいと思っています。

 

 

 

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